8.19(木)親子ひろば@さっちゃんち~本の日~②君たちは今が世界(すべて)
とにかく暑いです。そして、新型コロナウイルスの流行は広まる一方。会いたい人と気軽に会えていた頃、私たちはお喋りして自分をちょっとずつ外に出して、それを受け止め合うことで気持ちを軽くすることができていたのかもしれません。それが難しい状況がこうも長く続くといい加減疲れますね。でも、会いたくない人と会わずに済む時間が増えて楽になった人もいるでしょう。起きた事象はひとつでも抱えているものは一人一人異なり、それがどういうものかによって受け止め方は千差万別です。
今回はそんな一冊。大人向けです。
朝比奈あすか『君たちは今が世界(すべて)』
小学6年生、同じクラスの中にいる子どもたちを主役に据えた物語です。
私たちは親になると、どうしても生活の中心が【我が子】になります。それは本当は喜びとして受け取るべきものなんだと思うけど、現実はなかなか難しかったりしますよね。子どもがいるために抱えなければいけない苦しみは沢山あります。【我が子の人間関係】もそのひとつ。集団の中で苦しむ我が子を見ると、自分自身がとてつもない不安感に襲われてしまったりします。
この物語では、学級という世界の中で苦しい思いをする子どもたちの心が生々しく描かれており、私自身も味わったことのある苦い経験が思い起こされました。
私だけじゃない。平和に見える教室の片隅にいた一人一人、いろんなことがあっていろんな思いを抱えていた。そんな、今では当たり前と思えるようなこと、子どもの頃の自分には全く見えていなかったな。
誰が読んでも、きっと本の中にかつての自分を見つけられると思います。
ああ、私たちもこうしてやり過ごしてきた。
あのとき、本当はこんな気持ちだった。
あの人に、こうしてほしかった。
それを思い出せたら、我が子が人間関係でつまづいたとき、ひとりの大人としてどうやって子どもたちを先へ導いていったらいいのかが見えてくるような気がします。
この本を読んで子どもの目線に戻ることで、飲み込まれそうな大きな不安から一歩引き、子どもたちの世界を落ち着いて眺めることができるかもしれません。
8・19の親子ひろばに持っていきますので、ぜひ手に取ってみてください(貸出も考えています)。
お待ちしております!
1day親子ひろば@岩瀬さっちゃんち~本の日~は8月19日(木)
さっちゃんち詳細は下記リンクへ
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